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部分入れ歯のバネ(金具)が目立つときは?今の入れ歯でできることと、作り直すときの選び方|【まつうら歯科・こども歯科】あびこ駅徒歩3分|大阪市住吉区

部分入れ歯のバネ(金具)が目立つときは?今の入れ歯でできることと、作り直すときの選び方

部分入れ歯のバネ(金具)が目立つときは?

部分入れ歯のバネが目立つとき、まず知っておいてほしいこと

部分入れ歯の写真

部分入れ歯のバネ(クラスプ)とは、入れ歯を残っている歯に留めるための金具です。バネが目立つときの対処法は、大きく分けて「今の入れ歯を調整する」と「バネの設計や種類を変えて作り直す」の2つです。保険の入れ歯でも、バネをかける歯を変えると目立ち方が小さくなることがあります。金具のない入れ歯(ノンクラスプデンチャー)は自費で、当院では187,000円(税込)です。

「笑うと銀色の金具がチラッと見える」「写真を撮られるのが嫌で、口を開けずに笑うようになった」。入れ歯を使い始めてから、こうした気持ちを抱える方は少なくありません。「保険の入れ歯だから仕方ない」と、あきらめている方もいます。

この記事では、すでに使っている部分入れ歯のバネが気になる方に向けて、今の入れ歯でできること、やってはいけないこと、作り直すときの選び方と費用をまとめました。これから前歯の入れ歯を作る方は、前歯の部分入れ歯を目立たなくするには?もあわせてご覧ください。

この記事でわかること

  • バネが目立つ原因(かける歯・形・ゆるみ・黒ずみ)
  • 今の入れ歯でできることと、マニキュアで塗ってはいけない理由
  • 作り直すときの選択肢(保険の設計変更・目立ちにくいバネ・バネなし入れ歯)と費用

部分入れ歯のバネが目立つ原因

同じ「バネが目立つ」でも、原因によって対処法が変わります。まずは、どれに当てはまるかを確かめてみてください。

原因 よくある状態 主な対処
バネをかけている歯の位置 糸切り歯や、そのすぐ奥の歯にバネがかかっている 作り直しで設計を変える
バネの形 歯の表側を大きく抱える形で、金属の面積が広い 作り直しで目立ちにくい形のバネにする
バネのゆるみ・変形 バネが歯から浮いて、以前より大きく見える。入れ歯が動く 歯科医院での調整・修理
黒ずみ・汚れ 金属が黒っぽくなり、銀色より目立つ 歯科医院での研磨、毎日のお手入れ
歯ぐきの変化 歯ぐきが下がり、バネをかけた歯の根元が見えてきた 調整、または作り直し

バネのゆるみは「目立つ」だけでは済まない

バネがゆるむと、金具が歯から浮いて光を反射しやすくなり、以前より目立ちます。それだけでなく、入れ歯が動くたびにバネをかけた歯が揺さぶられ、その歯を傷める原因にもなります。「最近バネが目立つようになった」と感じたら、見た目の問題としてだけでなく、早めに確かめることをおすすめします。

バネが黒くなるのはなぜ?

入れ歯のバネに使われる金属は、食べ物や飲み物の成分、唾液などの影響で、表面が少しずつ黒ずんでくることがあります。歯石や汚れがつくと、さらにくすんで見えます。研磨剤の入った歯みがき粉で磨くと、表面に細かな傷がついて汚れがつきやすくなるため、入れ歯用のブラシと洗浄剤でお手入れしましょう。洗浄剤の選び方は入れ歯洗浄剤について徹底解説でまとめています。

今の入れ歯でできること

作り直す前に、今の入れ歯のままでも目立ち方を小さくできる場合があります。

歯科医院でバネを調整する

バネがゆるんで浮いている場合は、歯に沿うように調整すると、金具の浮きが減って目立ちにくくなることがあります。ただし、バネの位置そのものを大きく動かすことはできません。無理に曲げるとバネが折れたり、入れ歯が外れやすくなったりするためです。

黒ずみを磨いてもらう

黒ずんだバネは、歯科医院で研磨すると光沢が戻ります。その後は、金属の部分がある入れ歯に使える洗浄剤を選び、毎日お手入れをするときれいな状態を保ちやすくなります。

折れた・歪んだバネは修理できる

バネが折れたり、大きく歪んだりした場合は、バネだけを作り直して付け替える修理ができることがあります。保険の入れ歯なら保険で修理できます。修理のときに、バネをかける歯を少し変えられないか相談するのも一つの方法です。

バネが目立つときにやってはいけないこと

マニキュアや塗料で塗る

「入れ歯のバネを白いマニキュアで塗れば目立たないのでは」と考える方もいますが、おすすめしません。マニキュアや市販の塗料は、口の中で使うことを前提に作られていません。食事や歯みがきではがれた塗膜を飲み込んでしまったり、はがれかけた部分に汚れがたまったりするおそれがあります。塗膜の厚みでバネの合い方が変わることもあります。

自分でバネを曲げる

バネを指やペンチで曲げると、金属が弱くなって折れる原因になります。きつくしすぎると、バネをかけた歯に強い力がかかり続け、歯を傷めることもあります。

人前では入れ歯を外して過ごす

バネが気になって入れ歯を外したままにすると、歯がないところに向かってまわりの歯が動いてきます。歯並びが変わると、今の入れ歯が入らなくなることもあります。気になるときは、外してごまかすよりも、対処法を相談してください。

作り直すときの対処法:5つの選択肢

バネの位置や形が原因の場合は、作り直しで設計を変えることになります。選択肢は大きく5つです。

選択肢 目立ちにくさ 保険 気をつけたい点
1. 保険の入れ歯で、バネをかける歯を変える △〜○ 使える 金属は残る。入れ歯が大きくなることがある
2. 目立ちにくい形のバネ(RPIクラスプ)を使う金属床 ○ 自費 歯ぐきや歯の形によっては使えない
3. ノンクラスプデンチャー(バネなし入れ歯) ◎ 自費 強度に限界があり、修理が難しいことがある
4. ノンクラスプ金属床 ◎ 自費 費用が高くなる
5. 入れ歯をやめて、ブリッジやインプラントにする ◎ ブリッジは保険もあり 歯を削る、または手術が必要

1. 保険の入れ歯で、バネをかける歯を変える

保険の部分入れ歯は金属のバネを使いますが、どの歯にかけるかは設計で変えられます。笑ったときに見える糸切り歯を避け、奥の歯にバネをかけると、目立ち方が小さくなることがあります。その代わり、入れ歯が大きくなったり、留める力が弱くなったりすることがあります。

2. 目立ちにくい形のバネ(RPIクラスプ)を使う金属床

当院では、金属床の部分入れ歯で「RPIクラスプ」というバネを使うことがあります。歯の側面をぐるりと抱える一般的なバネと違い、歯ぐき側から伸びた細い腕(Iバー)が歯の一点に触れる形です。表から見える金属が少なく、噛んだときに支えの歯へかかる力を逃がしやすい設計です。入れ歯の土台を金属で作るので、薄くてたわみにくいのも特徴です(金属床義歯とは?)。

3. ノンクラスプデンチャー(バネなし入れ歯)

金属のバネの代わりに、歯ぐきに近い色のやわらかい樹脂で歯に留める入れ歯です。留め具が歯ぐきに溶け込むため、入れ歯だと気づかれにくくなります。一方で、失った歯が多い場合や噛む力が強い場合には強度が足りないことがあり、壊れたときに修理が難しいこと、年数がたつと色が変わることもあります(ノンクラスプデンチャーとは?)。

4. ノンクラスプ金属床

バネのない見た目と、たわみにくい金属の土台を組み合わせた入れ歯です。入れ歯がたわみにくいと、噛むたびに支えの歯が揺さぶられにくくなり、残っている歯を守りやすくなります。奥歯も含めて失った歯が多い方でも、見た目を優先しやすい選択肢です。

5. 入れ歯をやめて、ブリッジやインプラントにする

失った歯が1〜2本なら、取り外しのないブリッジやインプラントも候補になります。バネはなくなりますが、ブリッジは両隣の歯を削ることがあり、インプラントは外科手術が必要です。それぞれの違いは入れ歯・ブリッジ・インプラントを徹底比較で解説しています。

それぞれの費用(当院の料金)

種類 費用
保険の部分入れ歯 3割負担で約5,000〜15,000円
ノンクラスプデンチャー(スマートデンチャー) 187,000円
コバルトクロム床 396,000円
チタン床 451,000円
ノンクラスプコバルトクロム床 506,000円
ノンクラスプチタン床 572,000円

自費の料金はすべて税込です。入れ歯全体の料金と、値段の差が生まれる理由は入れ歯の費用・料金表にまとめています。

当院でバネの見た目に配慮した症例

バネの目立ち方に配慮して部分入れ歯を設計した症例を紹介します。費用は治療当時のものです。治療の効果や経過には個人差があります。

症例1:30代男性|前歯にバネをかけない設計で、短期間で作り直し

すでに部分入れ歯を使っていましたが、外れやすく、「今の入れ歯では、送別会で食事もできない」と来院された方です。送別会までは1週間。その後には引っ越しと新しい職場での仕事が控えていました。

見た目を優先して、前歯にはバネをかけない設計にしました。その代わりに、以前は1か所だった奥歯のバネを2か所に増やし、糸切り歯には金属のバネではなく、入れ歯の沈み込みを防ぐための小さなくぼみ(レストシート)を設けています。ただし、前歯にバネをかけない分、入れ歯を留める力は理想的な設計より弱くなり、外れやすさを完全にはなくせないことも事前にお伝えしています。

項目 内容
治療内容 部分入れ歯(短期集中治療)。前歯にバネをかけない設計
期間・通院 3日(治療2回・調整1回)
費用 275,000円(自由診療)
主なリスク・副作用 前歯にバネをかけない設計では、入れ歯を留める力が弱くなります。短期間で作る入れ歯は、装着後に調整が必要になることがあります。

→ [症例]30代男性|部分入れ歯の短期集中治療

症例2:78歳男性|上下とも金属のバネを使わない入れ歯に

「上の入れ歯が壊れたので、新しく作ってほしい」「下の歯の見た目も、できれば良くしたい」というご相談でした。上はノンクラスプチタン床、下はノンクラスプデンチャーを選ばれました。

項目 内容
治療内容 上顎:ノンクラスプチタン床義歯/下顎:ノンクラスプデンチャー/残存歯:ジルコニアクラウン
期間 初診からお渡しまで約11ヶ月
費用 1,958,000円(税込・自由診療)。うち下顎ノンクラスプデンチャー187,000円、上顎チタン床517,000円、被せ物など
主なリスク・副作用 金属を使う入れ歯では金属アレルギーを発症することがあります。ノンクラスプデンチャーは強度に限界があり、修理が難しい場合があります。

→ [症例]78歳男性|上下ノンクラスプ義歯の症例

装着後の経過は各症例ページで紹介しています。見た目の自然さや外れにくさには個人差があり、同じ結果を保証するものではありません。

入れ歯のバネについてよくある質問

Q. バネが見えない部分入れ歯はありますか?

あります。金属のバネの代わりに歯ぐきに近い色の樹脂で留める「ノンクラスプデンチャー」や、それを金属の土台と組み合わせた「ノンクラスプ金属床」があります。どちらも自費で、当院ではノンクラスプデンチャーが187,000円(税込)です。

Q. バネのない入れ歯は保険適用ですか?

保険の対象外です。保険の部分入れ歯は金属のバネを使います。ただし、バネをかける歯を笑っても見えにくい奥の歯にするなど、保険の範囲でも目立ち方を小さくできることがあります。

Q. 入れ歯のバネを白くすることはできますか?

白い樹脂で作られたバネもありますが、保険の対象外です。金属よりも弱く、お口の状態によっては向かないことがあります。今の金属のバネをご自身で白く塗ることはおすすめしません。見た目を優先したい場合は、ノンクラスプデンチャーやRPIクラスプなど、お口に合う方法をご提案します。

Q. 入れ歯のバネをマニキュアで塗っても大丈夫ですか?

おすすめしません。マニキュアは口の中で使うことを前提に作られておらず、はがれた塗膜を飲み込んでしまったり、はがれかけた部分に汚れがたまったりするおそれがあります。

Q. 入れ歯のバネが黒くなってきました。どうすればいいですか?

食べ物や唾液の影響で、金属の表面が黒ずむことがあります。歯科医院で磨くと光沢が戻ります。毎日のお手入れでは、歯みがき粉を使わず、入れ歯用のブラシと金属に使える洗浄剤を選びましょう。

Q. バネが折れたときはどうすればいいですか?

自分で直さず、折れた部品も一緒に持って歯科医院にご相談ください。バネだけを作り直して付け替える修理ができることがあります。保険の入れ歯なら保険で修理できます。

Q. 奥歯のバネも目立ちますか?

一番奥の大きな奥歯は笑っても見えにくいことが多いですが、糸切り歯のすぐ奥にある小さな奥歯(小臼歯)は、笑い方によっては見えます。奥歯の入れ歯でもバネが気になる方は少なくありません。奥歯の入れ歯の選び方は奥歯の部分入れ歯で解説しています。

まとめ:バネが目立つときは、まず原因を確かめる

  • バネが目立つ原因は、かけている歯の位置、バネの形、ゆるみ、黒ずみ、歯ぐきの変化などさまざまです。
  • ゆるみや黒ずみが原因なら、今の入れ歯の調整や研磨で目立ちにくくなることがあります。
  • マニキュアで塗る、自分で曲げる、外して過ごす、の3つは避けましょう。
  • 作り直す場合は、保険でバネをかける歯を変える方法から、RPIクラスプ、ノンクラスプデンチャー(187,000円)、ノンクラスプ金属床まで、見た目と丈夫さのバランスで選びます。

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    入れ歯の作製・使用にともなう一般的なリスク・副作用

    ・内容によっては自費(保険適用外)となり、保険診療よりも高額になります。詳細は歯科医師にご確認ください。
    ・入れ歯を固定するため、患者さまの同意を得てから残存歯を削ったり抜歯したりすることがあります。
    ・使用直後は、口腔内になじむまで時間がかかることがあります。
    ・事前に根管治療(神経の処置)や土台(コア)や被せ物(クラウン)の処置が必要となることがあります。
    ・入れ歯を装着していない時間が長いと、残存歯の傾きや損失、歯槽骨(歯を支える骨)の吸収などが起こることがあります。
    ・咬合が変化したり、固定源である残存歯が削れたり抜けたりした場合は、入れ歯の調整・修理が必要になることがあります。
    ・金属を使用する入れ歯では、金属アレルギーを発症することがあります。
    ・使用方法などにより、破損することがあります。
    ・シリコン義歯は数年に1度シリコンの張り替えが必要になります。
    ・定期的な検診・メンテナンスが必要です

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