睡眠時無呼吸症候群

SAS

睡眠時無呼吸症候群(SAS)|【まつうら歯科・こども歯科】あびこ駅徒歩3分|大阪市住吉区

SAS

睡眠時無呼吸症候群(SAS)と
歯科で行うスリープスプリント治療

はじめに|いびき・無呼吸は“歯科で治療できる”時代に

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に呼吸が繰り返し停止・低下する病気です。
放置すると 高血圧・不整脈・脳卒中・心筋梗塞・糖尿病・眠気による交通事故のリスク増加 など、多くの全身疾患と関連しています。

一般的な治療法としては「CPAP(シーパップ)」が広く知られていますが、軽症〜中等症の方やCPAPが苦手な方に有効なのが、歯科で作製する『スリープスプリント(口腔内装置:OA;Oral Appliance)』です。

歯科医院でのマウスピース治療は、睡眠の質を改善し、健康リスクを減らすための重要な選択肢として注目されています。

睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠時無呼吸症候群とは?

睡眠中に気道が狭くなったり、塞がることで呼吸が10秒以上止まる「無呼吸」、また呼吸が弱くなる「低呼吸」が繰り返される状態です。

代表的な症状

  • 大きないびき
  • 家族から「呼吸が止まっていた」と指摘される
  • 起床時の頭痛・倦怠感
  • 日中の強い眠気・集中力の低下
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 高血圧やメタボリック症候群

これらは単なる「いびき」ではなく、身体が酸素不足に陥っているサインです。

SASには2つのタイプがあります

閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)
舌や軟口蓋が喉に落ち込み、気道が物理的に塞がる(最も多いタイプ)
中枢性睡眠時無呼吸(CSA)
脳からの呼吸指令が弱くなるタイプ

歯科で治療できるのは、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)です。

歯科で行うスリープスプリント治療とは?

スリープスプリント治療とは

スリープスプリント(OA:Oral Appliance)とは、就寝時に装着するオーダーメイドのマウスピース型装置です。

作用の仕組み

  • 下顎を数mm前方へ誘導
  • 舌根が喉へ落ち込みにくくなる
  • 気道スペースが広がり、呼吸がしやすくなる
  • いびきや無呼吸の軽減が期待できる

歯科での治療が向いている方

  • 軽症〜中等症(AHI 5〜30)
  • CPAPが続かない、または苦手な方
  • 旅行・出張が多く機械の持ち運びが難しい
  • いびきが強く、家族の睡眠を妨げている
  • 静かで快適な治療法を求めている方(音が出ない)

スリープスプリントのメリット・デメリット

メリット

  • 小型で持ち運びがラク
  • 装着しても寝返りがしやすい
  • メンテナンスが簡単
  • 停電・災害時でも継続使用できる
  • CPAPのような機械音がない
  • CPAPが苦手な方の代替・補助として有効

デメリット

  • 重症(AHI30以上)の場合、単独では効果不十分
  • 顎関節に負担をかける場合がある
  • 歯並び・噛み合わせの変化に注意が必要

耳鼻科や呼吸器科との連携が必須です

スリープスプリント治療は、耳鼻科や呼吸器科と歯科の連携が欠かせません。
睡眠時無呼吸症候群の検査・確定診断は必ず医科の耳鼻科や呼吸器科で行う必要があります。

スリープスプリント治療を受けるために必要なこと

1当院から耳鼻科や呼吸器科をご紹介

または

2耳鼻科や呼吸器科で取得した診断書・紹介状を当院へ持参

耳鼻科や呼吸器科で正式に「睡眠時無呼吸症候群」と診断された場合に限り、歯科での治療を開始できます。

当院での治療の流れ

1

歯科でのカウンセリング・口腔内診査

  • 睡眠状態・いびきの有無
  • 顎関節症のチェック
  • 虫歯・歯周病のチェック
  • 噛み合わせの確認

虫歯・歯周病・噛み合わせの状態によっては、装置が適切に使用できなくなる可能性があるため、先に治療を行う場合があります。

2

耳鼻科や呼吸器科での検査・診断

睡眠時無呼吸症候群の確定診断は耳鼻科や呼吸器科でのみ可能です。
かかりつけ医や当院提携の医療機関でも検査できます。

3

精密な型取り・噛み合わせ採得

スリープスプリントはオーダーメイドのため、精密な印象採得と咬合採得が治療結果を大きく左右します。

4

装着・フィッティング調整

実際に装着していただき、下顎の前方移動量をミリ単位で調整します。

5

使用開始・フォローアップ

  • 装着に慣れるまで約1〜2週間
  • 必要に応じて再調整
  • 耳鼻科や呼吸器科で再検査を行い、効果判定が可能。

6

経過観察(3〜6ヶ月ごと)

状態が安定しても、定期的なチェックが必須 です。
就寝時に下顎を前方へ誘導するため、まれに顎関節症状や噛み合わせの不調が出ることがあります。

他の治療法との比較(スリープスプリント vs CPAP)

スリープスプリント vs CPAP
治療法 適応 特徴
スリープスプリント 軽〜中等症 メリット:静か・持ち運びが楽
デメリット:CPAPが苦手な人に最適
CPAP 中等〜重症 メリット:最も効果が高い
機械音・装着の負担あり

歯科でのスリープスプリント治療は、「CPAPが必要ない程度」または「CPAPが続けられない場合」に特に有効です。

スリープスプリントの効果について

研究では以下の効果が報告されています。

  • 無呼吸指数(AHI)の改善
  • いびき音の軽減
  • 日中の眠気の減少
  • 起床時の頭痛の改善
  • 睡眠の質の向上

ただし、重症例ではCPAPとの併用が必要になるケースがあります。

よくある質問(FAQ)

睡眠時無呼吸症候群は歯科だけで治療できますか?
いいえ、診断は必ず耳鼻科や呼吸器科などの医科で行う必要があります。
歯科では、医科で「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」と診断された方に対して、スリープスプリント(口腔内装置)による治療を行います。そのため、医科と歯科の連携が不可欠です。
いびきだけでもスリープスプリントは作れますか?
いびきのみの場合でも、睡眠時無呼吸症候群が隠れているケースがあります。
まずは耳鼻科や呼吸器科で検査を受けていただき、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合に歯科で治療が可能となります。
スリープスプリントは保険適用になりますか?
はい、条件を満たせば保険適用で作製可能です。
  • 耳鼻科・呼吸器科での検査
  • 睡眠時無呼吸症候群の診断
  • 医科からの診断書・紹介状
これらが揃っている場合、健康保険での治療が可能です。
CPAPとスリープスプリントはどちらが効果的ですか?
重症の睡眠時無呼吸症候群ではCPAPが第一選択となります。
一方で、
  • 軽症〜中等症の方
  • CPAPが合わない・続けられない方
には、スリープスプリントが有効な治療選択肢となります。
症状の重さにより、適切な治療法が異なります。
スリープスプリントを使うと顎が痛くなりませんか?
装着初期に違和感や軽い顎の疲れを感じることがありますが、多くの場合は調整により改善します。
当院では、顎関節や噛み合わせを確認しながら、細かく調整を行います。
虫歯や歯周病があっても治療できますか?
虫歯や歯周病、噛み合わせの状態によっては、先に歯科治療が必要となる場合があります。
スリープスプリント装着後に歯の形が変わると、装置が合わなくなる可能性があるため、事前の口腔内チェックが重要です。
どのくらいで効果を実感できますか?
個人差はありますが、早い方では数日〜1週間程度で「いびきが減った」「眠りが深くなった」と感じる方もいます。
客観的な効果判定として、耳鼻科・呼吸器科で再検査
を行うことも可能です。

まとめ

睡眠の悩みは“歯科で改善”できる可能性があります

睡眠時無呼吸症候群は、放置すると重大な全身疾患のリスクを高めます。
「いびきが大きい」「朝スッキリ起きられない」「日中眠い」などの症状がある場合は、まず耳鼻科や呼吸器科で検査を受け、診断後に歯科での治療をご検討下さい。当院から提携医療機関の耳鼻科や呼吸器科をご紹介させていただくことも可能です。

睡眠は健康の基盤です。
質の高い睡眠を取り戻すために、当院がしっかりサポート致します。

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