スリープスプリントのメリット・デメリット
メリット
- 小型で持ち運びがラク
- 装着しても寝返りがしやすい
- メンテナンスが簡単
- 停電・災害時でも継続使用できる
- CPAPのような機械音がない
- CPAPが苦手な方の代替・補助として有効
睡眠時無呼吸症候群
SAS
SAS

睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に呼吸が繰り返し停止・低下する病気です。
放置すると 高血圧・不整脈・脳卒中・心筋梗塞・糖尿病・眠気による交通事故のリスク増加 など、多くの全身疾患と関連しています。
一般的な治療法としては「CPAP(シーパップ)」が広く知られていますが、軽症〜中等症の方やCPAPが苦手な方に有効なのが、歯科で作製する『スリープスプリント(口腔内装置:OA;Oral Appliance)』です。
歯科医院でのマウスピース治療は、睡眠の質を改善し、健康リスクを減らすための重要な選択肢として注目されています。

睡眠中に気道が狭くなったり、塞がることで呼吸が10秒以上止まる「無呼吸」、また呼吸が弱くなる「低呼吸」が繰り返される状態です。
これらは単なる「いびき」ではなく、身体が酸素不足に陥っているサインです。
歯科で治療できるのは、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)です。

スリープスプリント(OA:Oral Appliance)とは、就寝時に装着するオーダーメイドのマウスピース型装置です。
スリープスプリント治療は、耳鼻科や呼吸器科と歯科の連携が欠かせません。
睡眠時無呼吸症候群の検査・確定診断は必ず医科の耳鼻科や呼吸器科で行う必要があります。
1当院から耳鼻科や呼吸器科をご紹介
または
2耳鼻科や呼吸器科で取得した診断書・紹介状を当院へ持参
耳鼻科や呼吸器科で正式に「睡眠時無呼吸症候群」と診断された場合に限り、歯科での治療を開始できます。
1
歯科でのカウンセリング・口腔内診査
虫歯・歯周病・噛み合わせの状態によっては、装置が適切に使用できなくなる可能性があるため、先に治療を行う場合があります。
2
耳鼻科や呼吸器科での検査・診断
睡眠時無呼吸症候群の確定診断は耳鼻科や呼吸器科でのみ可能です。
かかりつけ医や当院提携の医療機関でも検査できます。
3
精密な型取り・噛み合わせ採得
スリープスプリントはオーダーメイドのため、精密な印象採得と咬合採得が治療結果を大きく左右します。
4
装着・フィッティング調整
実際に装着していただき、下顎の前方移動量をミリ単位で調整します。
5
使用開始・フォローアップ
6
経過観察(3〜6ヶ月ごと)
状態が安定しても、定期的なチェックが必須 です。
就寝時に下顎を前方へ誘導するため、まれに顎関節症状や噛み合わせの不調が出ることがあります。

| 治療法 | 適応 | 特徴 |
|---|---|---|
| スリープスプリント | 軽〜中等症 | メリット:静か・持ち運びが楽 デメリット:CPAPが苦手な人に最適 |
| CPAP | 中等〜重症 | メリット:最も効果が高い 機械音・装着の負担あり |
歯科でのスリープスプリント治療は、「CPAPが必要ない程度」または「CPAPが続けられない場合」に特に有効です。
研究では以下の効果が報告されています。
ただし、重症例ではCPAPとの併用が必要になるケースがあります。
睡眠時無呼吸症候群は、放置すると重大な全身疾患のリスクを高めます。
「いびきが大きい」「朝スッキリ起きられない」「日中眠い」などの症状がある場合は、まず耳鼻科や呼吸器科で検査を受け、診断後に歯科での治療をご検討下さい。当院から提携医療機関の耳鼻科や呼吸器科をご紹介させていただくことも可能です。
睡眠は健康の基盤です。
質の高い睡眠を取り戻すために、当院がしっかりサポート致します。