
半年悩んだ前歯のグラつき、1dayデンチャーで即日対応した症例
- 入れ歯
- 即日義歯、1Dayデンチャー
- 上顎総義歯、下顎総義歯(オーバーデンチャー)
Before
After
- 治療名
-
- 1Dayデンチャー、即日入れ歯
- 抜歯
- 根管治療
- 治療説明
- 抜歯、根管治療を行なった後に、即日入れ歯(1Dayデンチャー)を作製
- 通院時の年齢・性別
- 44歳・男性
- 治療期間・通院回数
- 1ヶ月・6回
- 費用
- 495,000円(即日入れ歯)、保険診療代(抜歯・根管治療)
- リスク・副作用
- 入れ歯が壊れることがあります。
外力により、入れ歯が割れる可能性がある。
患者様:44歳・男性
「なんとなく分かってはいたけれど、ずっと見て見ぬふりをしていた」
今回ご紹介する患者様も、そんな思いを抱えながら半年もの間、揺れる前歯と向き合っていました。今回は、前歯のグラつきと奥歯の欠損に悩んでいた44歳男性の患者様が、1dayデンチャーによって即日で噛める状態を取り戻した症例をご紹介します。あわせて、そのあとどのような治療につながっていったのかも補足としてお伝えします。
半年前から気づいていた、前歯のグラつき
患者様が異変に気づいたのは半年前のことでした。前歯が少しずつグラグラと動くようになり、「このままではいつか抜けてしまうのではないか」という不安を抱えるようになったといいます。
さらに追い打ちをかけていたのが、奥歯がすでに失われていたことです。奥でしっかり噛むことができないため、日々の食事のたびに不便さを感じていました。前歯の不安と、奥歯が使えないことによる食事のしづらさ、この2つが重なり、患者様の中で「そろそろ何とかしなければ」という思いが少しずつ大きくなっていきました。
4年間、歯医者から足が遠のいていた理由
とはいえ、すぐに歯科医院を受診できたわけではありません。患者様が最後に歯医者にかかったのは、実に4年前。当時、差し歯が取れたことをきっかけに受診して以来、一度も歯科医院の椅子に座っていませんでした。
その背景には、仕事の忙しさに加えて「痛いのが苦手」という歯科治療そのものへの苦手意識があったといいます。忙しさと苦手意識が重なると、「今日は仕方ない、また今度にしよう」という先延ばしが積み重なっていきやすいものです。多くの方に心当たりのある感覚ではないでしょうか。
「入れ歯になるだろうな」という覚悟は、3〜4年前からあった
興味深いのは、患者様がすでに数年前から入れ歯になることを覚悟していた、という点です。奥歯がだんだんと失われ、しっかり噛めなくなってきたのが3〜4年前。その頃から「いずれ入れ歯のお世話になるだろう」という感覚があったそうです。
そのため、いざ受診されたときも、入れ歯という選択肢そのものへの抵抗感はほとんどありませんでした。むしろ「入れ歯になるのは仕方ない、それよりも早く楽になりたい」という前向きな姿勢が印象的でした。長年抱えてきた不安が、ようやく行動に変わった瞬間だったのかもしれません。
治療の流れと、当初の希望とのギャップ
受診時、患者様がまず希望されたのは「上下とも総入れ歯にしてほしい」というものでした。グラついている前歯も、機能していない奥歯も、まとめて入れ歯に置き換えてしまいたい、というお気持ちだったのだと思います。
しかし、実際に口腔内を診査してみると、まだ十分に活用できる歯が残っていることが分かりました。歯を全て失ってしまうと、入れ歯は歯ぐきだけで支えることになり、どうしても安定性が落ちてしまいます。そこで患者様には、残せる歯は根管治療で活かしながら口腔内を整え、最終的に1dayデンチャーで仕上げていく治療計画をご提案しました。
6回の通院で口腔内を整え、最後に1dayデンチャーへ
1dayデンチャーというと「1回の通院ですべてが完結する」というイメージを持たれがちですが、今回のケースでは、1dayデンチャーにたどり着くまでに合計6回の通院が必要でした。内訳は次のとおりです。
- 1回目:抜歯
- 2回目:抜歯、根管治療
- 3回目:抜歯、根管治療
- 4回目:根管治療
- 5回目:抜歯、口腔内を整える(この段階を経ることで、オーバーデンチャーとしての設計が可能になりました)
- 6回目:1dayデンチャー(オーバーデンチャーとして装着)
保存できない歯は段階的に抜歯を行い、残せる歯には根管治療を施しながら、口腔内全体のコンディションを少しずつ整えていきました。5回の処置で口腔内を整えたことにより、根管治療を終えた歯の根を土台として活用する「オーバーデンチャー」としての設計が可能になり、そして最後の6回目、いよいよ1dayデンチャーによる型取り・調整・装着を行いました。朝一番に受診していただき、夜19時に入れ歯を装着させて頂きました。今回装着した1dayデンチャーは、最初から歯の根を支えにできるオーバーデンチャーとして作成することができ、歯ぐきだけで支える入れ歯よりも噛む感覚が得ることができる入れ歯を作成することが可能になりました。
半年前からのグラつき、4年間の未受診期間を考えると、患者様にとって「早く楽になりたい」という気持ちは大きかったはずです。それでも、抜歯や根管治療という土台づくりを一つひとつ丁寧に積み重ねたうえで1dayデンチャーへとつなげたことで、その場しのぎの応急処置ではなく、その後も安定して使い続けられる入れ歯に仕上げることができました。
今回の費用について
今回の患者様が受けられた治療は、即日義歯(1Dayデンチャー)上下顎両方で495,000円(税込)となります。この費用には、装着後1年以内の修理・調整・リライン代が含まれており、装着後の微調整にかかる追加費用を気にせず使い続けていただけます。
なお、1〜5回目の抜歯・根管治療は保険診療で対応しており、自由診療の1dayデンチャーとは別日で行っています。
正確な費用は口腔内の状態によって異なりますので、詳しくは診査時にご確認ください。
【補足】今後の治療計画:下顎はパーシャルデンチャーへ
今回装着した1dayデンチャー(オーバーデンチャー)で、まずは口腔内全体の状態を安定させます。そのうえで、今後は下顎について、根管治療を終えた歯に被せ物(クラウン)を装着し、部分入れ歯である「パーシャルデンチャー」へ移行していく計画を立てています。上顎はオーバーデンチャーとして仕上げた1dayデンチャーで安定させつつ、下顎は残せる歯をより積極的に活かした設計へと切り替えていく、段階的な治療計画です。今回の患者さんは1dayデンチャーはゴールではなく、そこから患者様の口腔内の状態に合わせてさらに理想の形へ近づけていく、治療全体の中の重要な一区切りという位置づけです。
この症例から分かること
今回のケースからは、次の3つのポイントが見えてきます。
1dayデンチャーは、口腔内を整え、段階的な治療計画になることがある
今回のように、抜歯や根管治療を重ねてから1dayデンチャーに進むケースでは、通院回数はトータルで複数回になります。「1day=1回通院で終わり」ではない点は事前に知っておきたいポイントです。
1dayデンチャー自体が、オーバーデンチャーとして設計されることもある
残せる歯の根を土台にできるよう口腔内を整えたうえで1dayデンチャーを装着すれば、最初から歯ぐきだけで支える入れ歯より安定した状態でスタートできます。
「入れ歯=総入れ歯」ではない
総入れ歯を希望していても、診査の結果によっては、残せる歯を活かした設計の方が結果的に満足度の高い入れ歯につながることがあります。
「もう何年も歯医者に行っていない」「入れ歯を勧められそうで怖い」という方も、実際に診査を受けてみないと分からないことがたくさんあります。今すぐの不便さを1dayデンチャーで解消しつつ、じっくり本格的な治療を進めていくという選択肢もあります。気になる症状がある方は、まずは一度ご相談ください。
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まとめ|大阪で即日入れ歯をお考えの方へ|大阪入れ歯専門外来
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入れ歯の作製・使用にともなう一般的なリスク・副作用
・内容によっては自費(保険適用外)となり、保険診療よりも高額になります。詳細は歯科医師にご確認ください。
・入れ歯を固定するため、患者さまの同意を得てから残存歯を削ったり抜歯したりすることがあります。
・使用直後は、口腔内になじむまで時間がかかることがあります。
・事前に根管治療(神経の処置)や土台(コア)や被せ物(クラウン)の処置が必要となることがあります。
・入れ歯を装着していない時間が長いと、残存歯の傾きや損失、歯槽骨(歯を支える骨)の吸収などが起こることがあります。
・咬合が変化したり、固定源である残存歯が削れたり抜けたりした場合は、入れ歯の調整・修理が必要になることがあります。
・金属を使用する入れ歯では、金属アレルギーを発症することがあります。・使用方法などにより、破損することがあります。
・定期的な検診・メンテナンスが必要です
この記事は、まつうら歯科・こども歯科(大阪市住吉区我孫子)の歯科医師が監修しています。個々の症状や治療の適否については、直接ご来院の上ご相談ください。
write:2026.7.16





