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入れ歯の厚みが気になる方・入れ歯を薄くしたい方へ|違和感の原因と薄くする方法について解説
「入れ歯が厚くて気持ち悪い」「もっと薄くできないの?」
このようなお悩みを抱えている方は少なくありません。特に初めて入れ歯を使う方は、その厚みに驚いたり、話しにくさ・食べにくさを感じることも多いです。
この記事では、入れ歯の厚みの理由と違和感が出る原因、薄くする方法や注意点について、歯科の専門的な視点からわかりやすく解説します。
そもそも、入れ歯はなぜ「厚い」のか?
入れ歯の厚みにはきちんとした理由があります。
特に「総入れ歯(フルデンチャー)」では、上あごを覆う部分に厚みが出やすく、入れ歯を安定させるため、また壊れにくくするために一定の厚みが必要になります。
入れ歯の厚みが必要な理由:
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噛む力に耐える強度を確保するため
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入れ歯をお口の中で安定させるため
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変形や破損を防ぐための構造的設計
このような理由から、ある程度の厚みはどうしても必要になります。」
言い換えれば、プラスチックの厚みがあればあるほど、強度があるとも言うことができます。
しかし、入れ歯が大きく、プラスチックの厚みがあればあるほど、重合収縮と言って、入れ歯作成の際の変形が起こりやすくなりうるので、歯科技工士さんが適正な大きさと厚みを考え、作成していただいております。
入れ歯の厚みによる「違和感」とは?
多くの方が訴えるのが、「話しづらい」「食事の味がわかりにくい」「吐き気がする」といった厚みによる違和感や不快感です。
よくある症状:
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上あごの違和感・圧迫感
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舌の動きが制限されて話しにくい
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食べ物の味や温度が感じにくい
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嘔吐反射(オエッとなる)
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発音がしづらい(特に「サ行」「タ行」)
これは、口腔内の感覚が敏感な方ほど感じやすい傾向があります。慣れてくると軽減されるケースもありますが、それでも苦痛が強い場合は対処が必要です。
入れ歯を「薄くできる」ことはある?
「この入れ歯、もう少し薄くできませんか?」
という質問は非常によくあります。結論から言うと、ほんの少しなら薄くする調整は可能です。
ただし注意点として:
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薄くしすぎると破損のリスクが高くなる
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入れ歯の安定性が下がる可能性がある
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使用する素材によって薄くできる範囲が変わる
特に保険適用の入れ歯はレジン(樹脂)素材が使われるため、ある程度の厚みがないと割れやすく、変形しやすいという問題があります。
「薄くて快適」な入れ歯にしたい方へ
保険適用外の自由診療で金属床(きんぞくしょう)義歯では、より薄く・快適に使えるように、作成することが可能です。
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金属床義歯の特徴
→ 薄くて丈夫。熱も伝わりやすく、食事が美味しく感じられる。
これらは自由診療となるため費用はかかりますが、「厚くてつらい」「快適に使いたい」と感じている方にとっては大きなメリットになります。
入れ歯の厚みが気になるときの対処法
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まずは歯科医院で調整相談を
→ 不快な部分を少しずつ削って調整することで、違和感が軽減することもあります。 -
発音・食事のリハビリを行う
→ 入れ歯に慣れる訓練も重要。初めはゆっくり話す・よく噛むことを意識しましょう。 -
必要に応じて素材の変更を検討
→ 保険診療にこだわらず、自由診療の入れ歯に切り替える選択肢もあります。
まとめ|入れ歯の厚みは調整・素材選びで快適になります
入れ歯は見た目や噛み合わせだけでなく、「厚み」も快適さに大きく影響します。
「分厚くて気持ち悪い」「吐きそうになる」など、日常生活に支障が出るようなら、遠慮せず歯科医院に相談しましょう。
無料相談のご案内
当院では、金属床義歯、シリコン入れ歯、ノンクラスプデンチャー、コンフォートデンチャーのお悩みは1時間(歯科医師30分・歯科技工士30分)の無料相談を承っておりますので、お気軽にご連絡ください。相談のみでも結構です。
※無料相談時は治療は行いません。お口の中のチェックをさせて頂き、患者さんから入れ歯の気になる点をお聞きし、どうすれば改善ができるかを説明させていただきます。治療内容に関しては、歯科医師より説明、使用する材料に関しては歯科技工士から説明させていただきます。ご不明点等ございましたら、お電話でお問い合わせくださいませ。