
生え始めから歯ならびは決まっているの?
「子どもの歯が斜めに生えてきたみたい…」
赤ちゃんの前歯が顔を出し始めた頃、そんな違和感を感じる保護者の方は少なくありません。
真っ直ぐではなくちょっと斜め、生え方がバラバラ…このままで歯ならびは大丈夫なのか不安になってしまいますよね。
実はこの時期の歯の生え方には「個人差」や「成長の余白」があります。
乳歯のスタートラインは一人一人個性があります
赤ちゃんの歯は平均的には生後7ヶ月ごろから生え始め、2歳半〜3歳ごろにかけて合計20本の歯が生えそろうと言われています。ただしこれはあくまで平均的な目安です。実際には1歳を過ぎても1本も生えてこない子もいれば、4ヶ月で最初の歯が生えてくる子もいます。
生える順番も多少の前後はあるので、他の子と比べて「うちの子は大丈夫なのかな?」と心配しすぎる必要はありません。
なぜ斜めに生えるの?
なぜ歯が真っすぐではなく斜めに生えてくることがあるのでしょうか?その理由にはちゃんとした背景があります。
①顎がまだ小さいから
赤ちゃんの顎は成長の真っ最中!まだ歯が生えてくるスペースが十分ではなく、斜めに押し出されてしまうことがあります。でも顎はこれからどんどん成長してきます。その成長で歯ならびは変化してきます。
②クセによる影響
指しゃぶりや舌で歯を押すクセなどで歯ならびに影響が出ることもあります。ただ、赤ちゃんの時期の指しゃぶりや舌のクセなどは生理的なものや一時的なものであることも多いです。2歳を超えてもクセが続くようであれば、その後の歯ならびへの影響が心配されるため対処が必要ですが、赤ちゃんの時期は見守っていくことがほとんどです。
乳歯はすきっ歯が理想?
歯が斜めに生えていることだけでなく、歯と歯のすきまが空いていることを心配される保護者の方もいらっしゃいます。きっちりならんだ子どもの歯は一見きれいに見えるかもしれません。しかし実は子どもの歯はすきまが大きくあいているのが理想と言われています。なぜでしょうか?
乳歯には「発育空隙」と呼ばれる自然なすきまがあります。このすきまは後から生えてくる永久歯のスペース確保のために必要不可欠なものです。すきまなく並んだ乳歯は将来的にガタガタの歯ならびになる可能性がとても高くなります。
赤ちゃんの時からできる歯ならびサポート
歯ならびは見た目だけでなく、噛み合わせや呼吸など全身の健康にも影響を及ぼします。お子さまの将来の健康のためにもできることはしておきたいものです。
①定期的な歯科検診
歯が1本でも生えたら歯医者デビューをするのがおすすめです。顎の成長や今できることなどを相談できるため安心です。
②お口のクセの対応
指しゃぶりや舌を押し出すクセは月齢によって対応が変わります。0・1歳の赤ちゃんであれば見守り、2歳を過ぎたら声かけをスタートするのがおすすめです。無理にやめさせるのではなく、お子さまの成長を見守りつつ対応していくことが大切です。
③噛む食事
顎の発達を促すには「噛む」「コップ飲み」が大切です。無理に固いものを食べさせるのではなく、お子さまの生えている歯に合った固さ、大きさが重要なポイントです。当院では赤ちゃんひとりひとりに合った離乳食や幼児食のアドバイスをさせていただいております。お気軽にご相談くださいね。
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