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痛みをやわらげる「シリコン義歯」とは?快適な入れ歯生活を実現する選択肢
「入れ歯が歯ぐきに当たって痛い」「外れやすくて食事が不安」といったお悩みを抱えていませんか?
そんな方におすすめしたいのが、やわらかくて痛みを軽減できる「シリコン義歯」です。
シリコン義歯は、従来のレジン床(硬い素材)と異なり、歯ぐきに触れる部分に弾力性のある医療用シリコンを使うことで、より快適な装着感を得られる入れ歯です。
この記事では、シリコン義歯の特徴、メリット・デメリット、対象となる方、費用やメンテナンスについて詳しくご紹介します。
シリコン義歯とは?
シリコン義歯とは、歯ぐきに接する部分に柔らかいシリコン素材を使用した入れ歯です。
通常の総義歯や部分義歯では、硬いプラスチックが歯ぐきに直接当たることで痛みが出たり、フィット感が悪くなることがあります。
シリコン義歯では、クッション性のあるシリコンが歯ぐきを包み込むようにフィットし、痛みや違和感を軽減します。
シリコン義歯のメリット
● 歯ぐきへの負担が少なく、痛くなりにくい
弾力のあるシリコンが噛む力を分散してくれるため、歯ぐきへのダメージを軽減できます。
「どんな入れ歯を使っても痛かったのに、これは大丈夫だった」という声も多く、痛みにお悩みの方には特におすすめです。
● 外れにくく、フィット感が高い
シリコンは密着性が高いため、吸盤のように歯ぐきに密着し、義歯がずれにくくなります。
● 金属を使わない設計も可能
金属床義歯では金属アレルギーの不安がありますが、シリコン義歯はオール樹脂構造も可能。
金属に敏感な方や、見た目に配慮したい方にも適しています。
シリコン義歯のデメリット
● 保険が適用されない(自由診療)
シリコン義歯は、自由診療です。
● 修理や調整が難しい
シリコン素材は特殊なため、割れた場合の修理や再調整が難しいのが現実です。
大きな破損があると、新たに作り直す必要があるケースもあります。
● 経年劣化がある
シリコンは使い続けることで劣化や変色、変形が生じる場合があります。
そのため、3〜4年ごとのシリコンの交換を推奨している医院もあります。
シリコン義歯はこんな方におすすめ
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総義歯が歯ぐきに当たって痛い
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部分義歯がずれて外れやすい
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骨が痩せていてフィットしづらい
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金属アレルギーがあるため、金属床を避けたい
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インプラントには抵抗があるが、快適な義歯を求めている
- 何回入れ歯を作成しても合わない
シリコン義歯のお手入れ方法
通常の入れ歯と同じように、毎日の洗浄は必要ですが、以下のポイントに注意してください。
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やわらかい歯ブラシで優しく洗浄する
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熱湯につけない(変形の原因になります)
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乾燥させすぎないよう、保湿ケースなどで保管
また、シリコン部分に汚れが溜まりやすいため、定期的に歯科医院でのメンテナンスが大切です。
よくあるご質問
Q. シリコン義歯は保険適用されますか?
A. いいえ、自由診療です。
そのため、保険の入れ歯よりも費用は高くなりますが、痛みの少なさや快適性を求める方には人気です。
Q. 部分義歯でもシリコン素材を使えますか?
A. はい、部分義歯にも対応可能です。
歯ぐきとの接地面が少ない場合でも、安定感を高めるための工夫が施せます。
まとめ|シリコン義歯でストレスのない毎日を
「噛むと痛い」「入れ歯が動く」「装着感が悪い」――そんなお悩みを抱える方にとって、シリコン義歯は大きな解決策となり得ます。
費用はやや高めですが、それ以上の満足感・安心感・生活の質の向上を実感していただけるはずです。
当院ではシリコン入れ歯、ノンクラスプデンチャー、金属床義歯のお悩みは1時間(歯科医師30分・歯科技工士30分)の無料相談を承っておりますので、お気軽にご連絡ください。
※無料相談時は治療は行いません。お口の中のチェックをさせて頂き、患者さんから入れ歯の気になる点をお聞きし、どうすれば改善ができるかを説明させていただきます。治療内容に関しては、歯科医師より説明、使用する材料に関しては歯科技工士から説明させていただきます。ご不明点等ございましたら、お電話でお問い合わせくださいませ。
ノンクラスプデンチャーの記事はこちらです。
write:2025.07.16